なにげない毎日はきっとカラフル

わたしのままのわたしを体験する、小さな日常。楽しい嬉しい好きを集めてみる。

着物に触れて感じたこと。美しい、そして切ない。

今日はやるべきことをそこそこに。

 

メインディッシュ。

やりたかったことに着手。

色んなことをサボって時間捻出。

 

 

和服をリメイクして

洋服を作ろうという野望を果たすために

着物を解体するという作業を

少しずつすすめたい。

 

 

ということで

糸切りバサミとリッパーを手に

以前調べた解体方法を思い出しながら

ここも大雑把な性格が出たのか

やり方をきちんと見るというより

こんな感じだったよなー

というノリで記憶を頼りに着手。

 

 

何とかやりたいところまでできた。

作業としてはもう少し進めたかったが

生活リズムを大切にしようという

前回作業時の反省から、

ほどほどに切り上げることにした

(わたし、えらい、すごい)

 

 

着物を解きながら思った。

リメイク用着物ということで

何枚何千円という破格で手に入れた、

正絹の着物たち。

正絹がこんな値段で手に入ってしまうのか。

 

解きながら

これ、何と美しい、手縫いだ、

ミシンではないのだ

ということにも気づいた。

布と布のつなぎめの精密さ緻密さ

細やかで隙がないと感じた、

美しさ。

 

そういえば、わたしの亡くなった祖母は

着物を縫う仕事をしていたとか

小さい頃聞いたことがあって

七五三の時、袴を縫ってくれた記憶がある。

そしてわたしが浴衣を買った時も

ミシンで雑に作られている

というようなことをこぼしていたような記憶がある。

それを手直ししてもらった記憶もある。

そんな小さな一コマを、思い出した。

そんな仕事をしていた祖母がいたなんて

もう少し着物について教えてもらっておけばばよかった

とも思ってしまった。

でも小さい頃はそんなこと

考えもしなかったな。

 

 

着物を前にして

ただ直線の布、そのつなぎめ継ぎ目が

精密で緻密で隙がない美しさを感じた。

これが、和服なのか。

日本人が来ていた、服だったのか、

これが、着物なのか。

と思い、少し切なくなった。

色んな意味で。

 

 

そして、直線的に作られているから

布の無駄が少ないと感じた。

服としてみても

機能的だよな、

多少体型が変化しても着ることができるし

暖かくて涼しい作りなのだろうなと思うし。

 

 

そんな美しく気高い物を、

着物をろくに知らないわたしが

解体している。

ちょっと切なく、申し訳ない気持ちになった。

でも、着られることもなく日の目を見ることもなく

処分品みたくなっているなら

リメイクしたらまた活用できる、

それを希望にして

すすめていく。

 

そして、着物の美しい感じ

これは、

縫い目が表から、

全く見えないように

作られている

ということに気づいて

感動してしまった。

 

どうしてこういう

とても美しい

そしてとてつもなく機能的なものが

文化としてあったのに

 

廃れていってしまったのか

 

和服という文化を、機能を、日常を、

手放してしまったのだな、

日本人は。

 

なんか切なくなった。

 

 

着物について碌に知りもしないわたしでも

触れてみて、着物について

そんなことを感じたんだ。

 

 

そうはいっても、

わたしも

和服を普段着にする度胸も勇気もない

せめて、

わたしなりに触れて

活用していこうと思った。

 

そのうち

美しく和服を着れるようになりたい

という野望も追加しておこう

今の野望は

洋服にして身近にしてみる。

 

切ないとか

センチメンタルでもなくて

わたしの性格上、

どうせ、ミシンで、ビャー!!っと、ダダダダダ!!!っと

縫ってしまうんだろうな。

 

 

今日も

お読みいただき

ありがとうございます。